UnityにおけるResourceフォルダとメモリ消費に関して

Unityのプロジェクト開発において、Resourcesフォルダとそのメモリ消費について理解することは非常に重要です。本記事では、Resourcesフォルダの特性と、それに関連するメモリ消費について詳しく解説します。

Resourcesフォルダを使った時のメモリ消費

Resources.Loadを行うと「resources.asset」がメモリに載る

Unityでは、Resources.Loadメソッドを使用してアセットを動的にロードすることができます。このメソッドを呼び出すと、Resourcesフォルダ内の対象アセットがメモリに読み込まれます。実際には、アセットが格納されているresources.assetファイルの一部がメモリにロードされます。

「resources.asset」はResourceフォルダに格納されているすべてのアセット分のメモリを消費する

resources.assetは、Resourcesフォルダ内に格納されているすべてのアセットを一括して管理するファイルです。このファイルは、プロジェクトがビルドされる際に生成され、アプリケーションの起動時にメモリにロードされます。結果として、resources.assetはResourcesフォルダ内のすべてのアセット分のメモリを消費します。

例えば、Resourcesフォルダに10MBの画像が1枚だけある場合、その画像がresources.assetに含まれるため、少なくとも10MBのメモリが消費されます。

メモリ消費の具体例

resources.assetのメモリ消費: 10MBの画像がResourcesフォルダにある場合、resources.assetは10MBのメモリを消費します。ただし、アセットの一部が圧縮されている場合もあるため、実際の消費メモリは若干異なることがあります。 Resource.Loadでのメモリ消費: 10MBの画像をResources.Loadでロードすると、その画像がメモリに展開され、さらに10MBのメモリが消費されます。 合計メモリ消費 resources.assetによるメモリ消費: 10MB Resources.Loadによる画像のメモリ消費: 10MB 合計: 20MB

ResourceManagerの役割

ResourceManagerというものがメモリに常駐していることが確認できる

Unityのメモリプロファイラを使用すると、ResourceManagerというものが常にメモリに存在していることが確認できます。ResourceManagerは、Resourcesフォルダ内のアセットに限らず、アセット全般の管理を行うための基盤です。このため、Resourcesフォルダの有無に関係なく存在し続けます。

アセットの参照管理: ResourceManagerは、ロードされたアセットの参照を管理します。これにより、必要なときにアセットをメモリから解放することができます。 アセットの依存関係管理: アセット間の依存関係を管理し、効率的なメモリ使用を実現します。 ResourceManager自体は、アセット管理の基盤として機能するため、Resourcesフォルダが存在しない場合でもメモリに常駐し続けます。

まとめ

Resources.Loadを行うと、resources.assetの一部がメモリにロードされます。 resources.assetは、Resourcesフォルダに格納されているすべてのアセット分のメモリを消費します。 ResourceManagerはアセットの参照管理と依存関係管理を行うため、Resourcesフォルダの有無に関係なく常にメモリに常駐します。 これらのポイントを理解することで、Unityプロジェクトのメモリ管理をより効果的に行うことができます。